まなてぃーの可愛さ

マナティーという大きな草食の水中動物。どうしようもなく可愛い。

その優しい顔とちっちゃい目、大きく丸い体に、小さなおてて、しゃもじ型の尻尾。そのどうしようもない可愛さはどこから来ているのだろうか。

小っちゃい子供ってよくこけるけど、それって頭が重くてまだ体のバランスが取れていないから。頭が大っきくて重たくて、だからそれにつられてこけちゃうってすごいどうしようもない可愛さがある。マナティーも、でっぷりと大きい丸い体に対して顔の部分が小さく、また、手がものすごく短い。対面している相手の方向に伸ばしたってその手は届かない、隣になんでやねんってぱしってやっても届かないくらいの短さ。頭が重たくてそのアンバランスが故にこけてしまう幼児に感じる可愛さと同じように、マナティーのそんなにでっかい図体に対して全然足りない手の短さという体のアンバランスさに保護欲を駆り立てられているのだろうか。

小さい子供でもう一つ可愛いって思うのが、全身がくるまるふわふわのつなぎを着てるの。くまとかしろくまモチーフのほわほわした生地で、全身のつなぎで前にチャックがついてて、それで脱ぎ着する。手も足も全部くるまれちゃって帽子もかぶって、もう全身の中で顔だけが出てそれ以外の箇所は全部ふわふわに覆われちゃうやつ。その、出てこない手と足にものすごい可愛さを感じる。まなてぃーも、手と尻尾がまるくて、指もない。手はひれっぽさが全くなくて、水を掻けなさそうだし、尻尾なんて他の水中の哺乳類は真ん中で分かれていたりくぼんでいたりするのに、全く切れ込みも何もなくてただぼてっと丸い。そんな力不足で無抵抗な感じがはたまたどうしよもなく人間の心をほどかせるのだろうか。

みんながマナティーを見て優しい気持ちになって世界が平和になればいいと思うのー。