ポリ袋を伸ばし伸ばし勉強

勉強ばっかりする人はあまり好きじゃない。単純に自分の中での、勉強ばかりのやつは面白くない奴というレッテル貼りもあるのだろうけど、それだけではなく、勉強しかやらなかったらうまく知識が頭に入らないんじゃないの?と思う。例えば、私のイメージでは(科学的なことは全くの無知なので、あくまでイメージの話)右脳と左脳の動きがあるとして、詰め込みや暗記の勉強はひたすら左脳で行われていて、でも他の趣味とかをやってもう片方の右脳も発達させないと左脳側にも知識が全て入り切らないんじゃないか、と。

考えてみるとシンプルで当たり前のことに思える。根詰めて何かをやっていても、休憩して心身をリフレッシュさせることが大事だ。例えば音楽をやったり芸術を見たり作ったり、外で思い切りスポーツをしたり寝っ転がって漫画を読んだり料理をしたりして。でもリフレッシュのためだけじゃなくて、脳の容量的にもこれらの娯楽的なものをしないと勉強のキャパが増えないのではないかと思うのだ。

しかし受験勉強の時や、コンプレックスやトラウマがあるのか何かに囚われているような学生はなぜか自分にハッパをかけて追い詰めて勉強をしていて、勉強を止める隙間の時間が勿体無いと考えて勉強しかしていないようである。映画を観に行く時間が勿体無い、友達とのくだらないおしゃべりの時間も勿体無い、と。そんな人を見ると苦しくなるし、心の底から、もっと遊んでって思う。勉強のためだけを思って勉強ばっかりしても甲斐無いよって。そこに勉強の時間を少し縮めてでも他のことをする時間を十分にとって、それはそれで思いっきりエンジョイした方がいいよ、って思うわけですよ。そのほうがきっと勉強面でも効果あるよって。

例えば一枚のポリ袋に横幅がキツキツでギリギリのものを無理やり詰める時、その詰める物体の片側を袋に入れて、袋のもう片方を物体のもう片側に引っ張り上げて、で袋の逆側をまた引っ張って物体を押し込んで、また逆側を引っ張って、ということをするだろう。そんなように、脳に関しても、勉強とその他の芸術や運動などを両方バランスよくやって、脳をバランスよく引き伸ばして容量を大きくしないと勉強の成果全てが入りきることができないのではないだろうか。

きついジーンズを履くときも、ストッキングを履くときも、片足を少し入れて引っ張って、もう片足を少し入れて引っ張り上げて、と左右変わりばんこにだんだん入れるとうまく履ける、そんなような脳のキャパのイメージがある、、、。